●PC-98目次 ●ValueStarの系譜・その1 その2 


PC-9821 VALUESTARちょっとした話


ValueStar変わった所、変わらない所
95年11月から97年10月までおよそ2年の歴史を持つPC-98ValueStarですが、業界の進歩に伴い強化された所と変化していない所が有ります。
CPU
Pentium(P54C)75/100MhzからP54C200Mhz、そしてMMX Pentium(P55C)233Mhzまでと順次高速化しています。
HDD
850MBから始まりV233/M7V modelE2,F2では6GBまで大容量化しました。
標準搭載メモリ
8MBから16MBを経て32MBになりました。メモリの種類もFastPageからEDO、SDRAMと変化します。
セカンドキャッシュ
当初はオプションでしたが、256KB標準装備に変化しました。
CD-ROM
4倍速から最大20倍速(平均14倍速)まで高速化しています。さらにはCD-R,DVD-ROM搭載機も登場しました。
ウィンドウアクセラレータ
CIRRUS LOGIC GD5440(VRAM1MB)が長く続きます。P54CタワーはTrident TGUI9680(VRAM 2MB)ですが、MMX(P55C)搭載機になりMatorox MGA-1064SGになりタワー型にはVRAM 4MBの物も出てきます。P54Cでも最終型(青札)V16ではCIRRUS LOGIC GD5446(VRAM 2MB)と変わります。
音源
Mate-X PCM音源のみで本体内蔵スピーカーが長らく続きましたが、MMX搭載機からは118音源同等に強化され、外付けステレオスピーカーとジョイスティック/MIDIポートも付きました。なお、118音源とは異なり、内蔵MIDIサブボード(WaveBlaster互換)端子は存在しません。
通信機能
当初はモデムすら内蔵していませんでしたが、28.8kモデムボードやISDNボードが内蔵される様になり、33.6kやISDNの2B(128k)接続まで高速化されます。また、MMXモデルのモデムはWake-Up On Ring機能まで装備される様になりました。モデムボードやISDNボードは取り外して通常のスロットとして使用出来ます。
最大メモリ搭載量
これはメモリの種類こそ変わったものの、128MBで変わりません。
PCIスロット、Cバススロット
モデムなどが標準搭載されるのを除くと、カタログ上はデスクトップがPCI×1、Cバス×2、タワーがPCI×2、Cバス×4は変わりません。

PC-98ValueStarに関するTips

全機種:メモリ
メモリは標準のままでは少ないので増設が必須です。トータル64MB以上にしましょう。予算が許せば128MBフル実装をお勧めします。16MB+32MB又は16MB+16MBに増設している場合は片方の16MBを64MBに差し替えましょう。PCIチップセットによってはセカンドキャッシュが64MB以上のメモリ領域で効かないという話もありますが、重量級OSとアプリ全盛の今日ではトータルでHDDへのスワップが少ない方が快適です。規格さえ合えばノンブランドのモノでも大丈夫ですが、良く判らない場合はメーカー品をお勧めします。
全機種:HDD
HDDの内部への増設は専用金具が必要です。I-Oデータやロジテックなどから発売されています。なお、98用HDDとして発売されているものには付属している場合もあります。なお、タワー型ではファイルベイへの増設金具は共通ですが、専用ベイへの増設はV13,V16,V20とV200,V233で金具が異なります。V13〜20はXv13/Rと共通、V200,233はXv20と共通です。
V7,V10,V12,V13(S5R,S7Rのみ)
セカンドキャッシュがオプションの機種であれば、メインメモリ増設後にセカンドキャッシュ増設をしておきます。予算が限られている場合は中古で探しましょう。なお、一体型のV7,V10は増設不可です。
V166,V200デスクトップ
PCIスロットの隣のMGA-1064の刺さっているスロットは他のPCI ウィンドウアクセラレータと差し替えが流れ星、青札共に出来る様です。なお、タワー型のグラフィックボードは98DOS用の描画チップが載った特殊なもので、他のPCIボードとの交換は出来ません。
V7〜V20デスクトップ
ロットにより差がありますが、ラッキーな場合は隠しPCIスロットがあります。筐体を開けてPCIバスソケットが実装されていれば大当たりです。ケース背面に穴を開ける事で使用できます。穴を開けない場合にはI-O DATAのUIDE-98かPowerVRボードが実装出来ます。その他にPCIスロットのパターンのみマザーボードに有るロットとパターンさえも存在しないロットが有ります。中古入手の場合はケース背面を見て右側にPCI1ヶ分か2ヶ分かを見てみましょう。なお、パターンのみの場合にはPCIスロットを半田付けする事で使用可能になるという話です。(保証はいたしません)
V166,V200,V233,V16(S5P、S5Vのみ):メモリ
SDRAMメモリはPCIチップセットが430VXの為、16Mbit Tipのものでないと全容量を認識出来ません。64Mbit Tipの物だと実容量の1/4しか認識出来ません(430VXの制限)。パーツショップで普通に売られている64Mbit Tipのものは買わない様にしましょう。バルク品の場合は背の高いたくさんのメモリチップの載った物が16Mbit Tipの様です。店員さんに430VXで使用出来るか聞いてみる手もあります。良く判らない場合はノンブランドでなく対応したメーカー品のメモリにしましょう。SIMMソケットへの増設はEDO DRAMです。なお、通常のDRAMも使用可能です。タワーの場合はSDRAMのみで増設した方がメモリアクセスが速くなります。
V7,V10,V12,V13(S5R,S7Rのみ):メモリ
ノンパリティの72PinSIMM(Fast Page DRAM)です。同容量2枚1組みで増設。
V13(S5R,S7Rを除く),V16(S5P、S5Vを除く),V20:メモリ
EDO DRAMです。ECC対応では有りません。同容量2枚1組みで増設。
V7,V10,V12,V13,V16,V20:GA
PCIバスのウィンドウアクセラレータ装着により多色、高解像度化、表示の高速化などWindowsが快適になります。予算が限られている場合は中古のS3 ViRGEなどのものを探す手もあります。Cバスウィンドウアクセラレータはあまりお勧め出来ません。
V166〜V233:GA
VRAM2MBの機種でウィンドウアクセラレータ交換は3DゲームをしないのであればVRAMの増加による多色、高解像度表示というのが大きなメリットです。タワーでVRAM4MBの機種であれば2Dの通常使用には十分ですからコストパフォーマンスを良く考えてからにしましょう。3Dゲームを行ったり、ベンチマーク向上を目指すのであればI-OデータかメルコのVoodoo Banshee搭載ボードが一押しです。その場合はCPUもK6-2へ換装すればなおよろしいでしょう。
V7〜V20,V166,V200:HDD
95〜96年に発売された全機種とMMX初代(流れ星など型番末尾に数字の付かないP55C搭載機)までは交換、増設するIDE HDDは4.3GBまでにしましょう。それ以上の容量はノーマルのIDE(独自)インターフェイスでは認識すら出来ません。2代目「青札」以降(P55C搭載機で型番末尾が2,3とV16S5P、S5V)は8.4GBまで認識出来る様です。
V13M7,V16M7,V20M7,V166〜V233:HDD
HDDの高速、大容量化をはかる場合はPCI SCSIボード+SCSI HDD又はUIDE-98かIFC-USP-Mの使用をお勧めします。但しV166,V200の初代(流れ星)ではUIDE-98でのバースト転送には難がある様です。
V7〜V20デスクトップ
惜しくもPCIが1つしか無い場合はウィンドウアクセラレータを装着し、大容量HDDを装着したい場合はCバスのSCSIボードかIDE-98経由というのが一般的でしょう。IDE-98ならば8.4GBまでのIDE HDDが使用出来ます。
V7〜V13:CPU
安価なCPUアップグレードはIDT C6-2がお勧めです。60Mhz×4で240Mhz又は66Mhz×3で200Mhzならば倍率変換のみで可能です。1.5倍設定で4倍駆動されます。また、3.3V版でなく3.52V版でもほとんどは大丈夫な様です。なお、CPUクーラーも必要です。メルコMTC-40001+専用ファンの組み合わせで行けます。
V7,V10,V12,V13,V16(S5P、S5Vを除く),V20:CPU
AMD K6及びK6-2へのCPU換装はA20をマスキングする特殊(魔法)ゲタが必要です。良く判らない場合はI-Oデータやメルコなどのメーカー製CPUアクセラレータを使用しましょう。
V166,V200,V233,V16(S5P、S5Vのみ):CPU
AMD K6及びK6-2へのCPU換装では電圧、倍率変更のみのCPUゲタで大丈夫です。A20マスキングの為の特殊(魔法)ゲタは不必要です。
V200M7初代
搭載しているPCI SCSIボードはSCSI-2です。UltraSCSIでは有りません。HDDを接続するなどUltraSCSIまたはUltraWide SCSIにしたい場合はSCSIボードを交換しましょう。
V200/M7E,F、V233/M7VE2,F2
PCIバスを空けたい場合はISDNボードを抜いてCバスLANボード+ISDNダイヤルアップルータに切り替えましょう。
V13M7,V16M7,V20M7
パワーアップに関してはXv13/R16ユーザーの場合も参考にするとよろしいでしょう。メモリがEDO DRAMになった以外はあまり変わりません。
音源
P54C搭載機はPCM音源のみなので、118音源かキュービジョンの音源を増設する手もあります。P55C搭載機ではジョイスティック/MIDIコネクタ経由で外部MIDI音源が増設可能です。ハードウェアMIDIを使用する事でVSC-88よりCPU負荷が軽くなります。MIDIコネクタは通常Sound Blaster用として市販されている物が使用出来ます。MS-DOSゲームが目的ならば86音源又は86互換の増設がお勧めです。
スピーカー
P54C搭載機では外付けステレオスピーカーを購入するとよろしいでしょう。V166,V200初代(流れ星)デスクトップの場合も買い換えた方がよろしいかと思います。P55Cタワーの場合はオプションのスーパーウーファー(PC-SW700)を買うという手もあります。
増設FDD
デスクトップは全機種専用の増設用3.5インチFDDが存在します。1台目の下に増設します。タワー型ではファイルベイへの増設となります。3.5インチと5インチが増設出来ます。

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