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PC-9821 ValueStar V200/M7J2について


MMX VALUESTARの歴史
 ValueStarのMMX搭載機は97/1/27に発売されました。この初代についてはいまどきの98第1回に解説があります。それまでの最高機種であるV20と比べると、CPUがMMX Pentium(P55C)になっただけでなく、グラフィックチップがTrident TGUI9680XGiからMatorox MGA-1064SG(Mystyque)になり、USBポート装備、メモリもSDRAMへと変化しています。また、YAMAHA YMF715というサウンドチップ(PCM,FM)を積み、標準で全二重対応しています。ミニタワー型のM7には96年のCanBe Ct20に続き、CD-Rが装備されました。CD-RはSONYのCDU924SをPCI SCSIカード経由で接続しています。M7のHDDは4GBでした。デスクトップ型は筐体デザインから「流れ星」とも呼ばれています。ミニタワー型の筐体はXvシリーズと同様のものを受け継いでいました。デスクトップモデルにはモニタ無しのものもラインナップされています。その後、TVカメラとPCIビデオキャプチャカードを装備したTV電話モデルが2月18日に追加されます。この初代にはPCI ISDNカードを装備したモデルもあります。 
 そして97年5月に2代目にモデルチェンジされます。こちらをご覧下さい。この5月の2代目MMXモデルはデスクトップ、ミニタワーとも筐体デザインが変更されています。この時のモデルの筐体やマザーボードは3代目にも受け継がれています。また、添付アプリケーションのバージョンアップが行われています。ミニタワー型はCD-R搭載のものとCD-ROM搭載のモデルがあります。また、モニタ無しバージョンがミニタワーにも登場しました。程なくしてインテルからのP55C/233Mhz登場を受けてV233が登場します。V233/M7にはDVDドライブ搭載モデルがあり、HDD容量6GBにPCI DVDデコードカード、PCI ISDNカード装備でした。
 PC-98NX発売と共に登場した3代目はスペック的には2代目の中位モデルのCPUとソフトを変えたのみで、VRAM4MBのモデルやISDNボードモデル、モニタ無しモデルはラインナップから落ちてしまいました。NXがモデルチェンジしてもモデルチェンジは行われていません。(98年6月現在)

V200M7

V200/M7H2,J2解剖
 CD-RドライブはSONYのCDU928EというIDE(ATAPI)接続のものになります。HDDはQuantumFIREBALL ST 3.2GB(5400RPM)でした。チップセットはintel 430VXですが、サウスブリッジはNECの自社製チップです。CPUファンは日本ブロアー製のAPS-5028で電源はTAIWAN LITON ELECTRONIC製のATX電源です。メインメモリはSDRAMですが、NEC製チップのG8YAMの型番の付いた32MBのものが標準実装されています。ミニタワーのみDIMMソケット×2,SIMMソケット×2という仕様です。
 FAXモデムボードはCバス用で33.6kbpsという事からPC-9801-125相当といったところでしょうか、ボードにはG8YLBの型番があり、Rockwellのチップが載っています。このボードは台湾製です。
 サウンド関連はCバスの横の専用スロットに実装されています。カードサイズはCバスと同等ですが、コネクタは全く別の専用のもの(PCIと同じコネクタ)となっています。ボードにはG8YWAの型番があり、YAMAHAのOPL YMF715B-Sという音源チップとNECのREPLICAというチップが載っています。
 筐体は外装をはずすと、Xvシリーズと同じフレームの様で、 本体内蔵用のスピーカーの穴が開いています。5インチベイ×3で一つはCD-Rドライブでふさがっています。5インチベイの下には幅5インチながら高さの低いフロッピーディスク専用ベイがありその下にHDD用の3.5インチベイが2つありその一つに標準搭載HDDがおさまっています。
 マザーボードは、CPUの位置が電源と離れており、Cバスはともかく、PCIも全てフルサイズをサポートしており、CPUやファン等と干渉しません。これは、パソコン風水学的にみても吉と言えるでしょう。
 PCIスロットはマザーボードには3本あります。そのうちの1本にはグラフィックカードがささっています。なお、このカードのグラフィックチップはMatroxのMGA-1064SGですがカード自体はMystiqueとは異なり、98DOS用のチップも載った専用品です。V200M7/H2,J2とV233M7/VE2,VF2は4MB VRAMですが、C2,D2やC3,D3は2MBです。
 添付されているUSBデジタルビデオカメラはPK-MC201と同等品でこれはKodakDVC300/323のOEM品です。Microsoft SideWinder game padは箱は無いですが製品自体は店頭発売品と同じ物です。
 付属のディスプレイはD172というクロマクリア管(マスクピッチ0.25mm)のものです。筐体はMaltiSync17 ProIIと同じですが、単品のProIIと比べると、入力が一系統のみになので、どちらかというとNECHEX750と近いです。水平走査周波数は31.5kHz〜65.0kHzで98付属ディスプレイでありながら、24kHzをサポートしていないのに時代を感じます。垂直走査周波数は55.0kHz〜100.0kHzで1280×1024までの表示が可能です。この事からProIIのCRTでなく、17AVあたりと共通のCRTかもしれません。
 この他にキーボード(PC-9801-119相当)とマウスも添付されています。マイクも通常のものとカラオケ用に2本ついています。

ファーストインプレッション
 届いた箱を開けると、一枚の大きな紙に図解入りで「はじめにお読み下さい」というガイドが有ります。添付品の箱には数冊のマニュアルとセットアップの手引きのビデオが入っています。マニュアルの中には「これならわかる、パソコンが動く」という海老沢泰久氏の執筆された超初心者向けのものもあります。数冊のガイドのうちの「かんたんスタートガイド」を斜め読みしてからセットアップします。モニタとキーボードを接続して電源投入すると、ハードディスクチェックプログラムが起動します(98新品の特徴ですね)。無事終了すると、Win95の登録に進み、終了後に98ランチが立ち上がります。
 スピーカーのスイッチを入れないと、起動時の「ピポッ」というBEEP音も出ません。私にとっては初めてのオールインワンモデルでしたので、本体からBEEP音がしないとは驚きでした。付属スピーカーはNEC社内ベンチャーのオーセンティックがチューニングしただけあり、うちにあるF通のF○Vデ○クパワーに付属してきた一山いくらのバッタモンとは格段の差があります。しかし、ACアダプタ付きというのは、パソコン用外付けスピーカーの常とはいえじゃまになります。電源をパソコン本体かスピーカーに内蔵してすっきりさせてほしい物です。
 音といえば、本体の運転時の静粛性は特筆に値します。モニターが省電力モードに入ると、LEDを見ない限り、電源が入っているかどうかわからないくらいの静かさです。こういったところは、家庭で使用するには有り難いですし、また汎用のケースを用いるショップブランドがかなわないところです。
 ディスプレイも今使っているNANAOと比べてもまずまず綺麗な画面で、他メーカーの14〜15インチの丸みの強い安物付属ディスプレイと比べると雲泥の差があります。
 メモリ増設前に一通りアプリを立ち上げてみると速さを感じます。これならば、メモリ増設してやればWin98もサクサク走りそうです。
追記:その後128MB(SDRAM)にメモリ増設してWin98もすんなりインストール出来ました。体感速度も問題ありません。


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