MMX ValueStar(初代)
97年に入ってMMX
Pentium(P55C)デビューに伴い、1月にValueStarにも搭載機種が出ます。型番はV166,200等の3桁型番を持ちます。全機種にUSBポートが付きます。その他の共通スペックは、GAがMatorox
MGA-1064SG、メモリ32MB(SDRAM)となります。メモリスロットはデスクトップではDIMM1本、SIMM2本、タワーではDIMM2本、SIMM2本(DIMM2本目と排他利用)です。また、サウンド機能がPCMだけでなく、PC98-118同等の拡張FM音源を持つ様になります。スピーカーも内蔵モノラルから外付けステレオに変わります。また、スタンド付きマイクも付属します。内蔵モデムは33.6kは変わりませんが、ボイス機能、ハンズフリー電話機能やWake-Up
On Ring機能に対応しています。それに応じて98TELFAXというソフトも追加されます。PCIチップセットはIntel
430VXです。
なお、MMX CPU搭載に伴い、バンドルアプリケーションもソフトウェアMIDI(Roland
VSC-88)や電脳戦機バーチャロン(セガ)などMMX対応ソフトが、音源強化により作曲やカラオケなどの音楽ソフトが加わりました。その他にアルバム工房(Light版)もまた、インストールOSがWindows95
OSR2になっています。modelC,E,Hが一太郎+1-2-3、modelD,F,JがExel&Wordモデルです。
カタログ表紙には竹中直人の脇に「スゴイを実感」とあり、下方には「It's
My Only One」とあります。次のページには「さあ、マルチメディアパーティーをはじめよう。」とあります。
- V166/S7,S5
modelC,D
MMX搭載だけでなく、デスクトップ筐体もそれまでのものとはデザインが変更されて大きく異なります。それまでのPC-9821に共通のアローラインではなく、左側に流星状のレリーフがある事から「流れ星」とも呼ばれます。CPUはP55C/166MhzでHDD
2GB、VRAM 2MBです。付属するCRTはそれまでのものと同様です。PCIバスは1スロット、Cバスは2スロットです。
- V200/S7
modelC,D V200/SZ
modelC,D
P55C/200MhzHDDは3GBです。V200デスクトップモデルはCD-ROMが最大16倍速(平均13倍速)に高速化されます。また、V200にはSZ型番を持つCRT無しのモデルが登場します。なお、初代V200付属CRTは17インチのみです。(デスクトップはD171)
- V200M7
modelC,D,E,F
ミニタワー型筐体を持ちます。筐体デザインはそれまでのM(タワー)モデルと変わりませんが、ATX電源の採用に伴い、リセットスイッチの無いXv20,13/Wと同様な物になっています。96年暮れのCanBe
Ct20に続き、全機種PCI SCSI経由のCD-R搭載でVRAMも4MB、HDD4GB、PCIバス2スロット、Cバス4スロットです。付属CRTもクロマクリア管採用の高品質なもの(D172)です。ISDNモデル(E,F)のISDNボードはPCIバス搭載に変わり、2B(128k)接続をサポートし、DSUも内蔵したものになります。
- V200M7
modelH,J
2月にTV電話モデル(G,H)が登場します。PCIバスにビデオキャプチャーボードを搭載し、CCDカメラが付属します。また、TV電話ソフトのintel
Video Phoneも付属します。なお、これらのモデルのサウンドボードはFAXモデム機能を持つ複合ボードです。
MMX ValueStar(青札モデル) 写真
97年5月、MMX(P55C)搭載ValueStarの2代目が出ます。デスクトップ、タワーともに筐体デザインが変更となり、VALUESTARやV200などという文字の入った青いエンブレムが筐体中央部に付き、これ以降のモデルは通称「青札」と呼ばれます。付属のスピーカーも筐体デザインなどの変更を受け、青いネットに変わります。なお、型番の後ろにC2,D2などと2が付きます。付属のCRTも、シャドウマスクのものがクロマクリア管と同様のデザインに変わっています。(D152) これらのスピーカーやCRTはValueStar-NXの初期モデルにも採用されています。バンドルアプリケーションもExel&Word(modelD2,F2,J2)が97に、一太郎がVer8、1-2-3
97(modelC2,E2,H2)へとバージョンアップしています。また、WWW高速ナビソフトのジェットサーファーもバンドルされ、英文翻訳ソフトが翻訳アダプタIIに変わります。P55C搭載機のCD-ROMは最大20倍速(平均14倍速)に高速化されます。P54C搭載モデルも筐体がP55C搭載機と同一になります。
カタログ表紙には「本気にさせるぜ」とあり、次のページには「先進機能フル装備。バリュースターはいつも時代に敏感です。」とあります。
- V166/S5
modelC2,D2
筐体、スピーカーのデザイン以外には、CD-ROMが速くなった以外に流れ星とのスペック上の違いは有りません。しかし、マザーボードは細かな変更がされている様です。
- V200/S7
modelC2,D2、V200/S5
modelC2,D2、V200/SZ
modelC2,D2
V200デスクトップもV166と同様です。なお、SZを除くV200/S7,S5のHDD容量が2GBと少なくなっています。
- V200/M7
modelC2,D2、V200/MZ
modelC2,D2
ミニタワー型筐体のCD-ROMモデルです。このモデルからタワー型にもCRT無しのモデルが登場します。スペックは前モデルから比べるとCD-RがCD-ROMになっただけでなく、VRAMが2MB、HDDが3GBと削られています。
- V200/M7
modelH2,J2
CD-R採用モデルはVRAM 4MBです。CD-RはIDE(ATAPI)接続に変更となり、USB接続のデジタルビデオカメラ(PK-MC201)とゲームパッド、マイクも2本付属します。しかしHDDは3GBになります。このモデルの詳細についてはこちらもご覧下さい
- V16/S5P
modelC2,D2
筐体はMMXモデルと同じですがCPUはP54C 166Mhz搭載です。GAはCIRRUS LOGIC GD5446(VRAM
2MB)でHDD1.6GB、サウンドもPCMのみでスピーカーも内蔵モノラルです。マザーボードはMMX搭載機と同一なので、SDRAM、USBをサポートしています。CD-ROMは8倍速のままです。また内蔵モデムはWake-Up
On Ring機能対応ですが、ボイス機能、ハンズフリー電話機能に対応していません。
- V16/S5V
modelC2,D2
6月に追加されたValueStar唯一のPowerVR搭載モデルです。PCIバスにPowerVRボード(PC
3DEngine)が搭載されて、対応ゲームソフト(BIO
HAZARD、ULTIM@TE
RACE)もバンドルされ、MMXモデルと同一の外付けステレオスピーカーが付属します。それ以外は上記V16/S5Pと同様です。
- V233/M7
modelC2,D2
P55C233Mhz登場に伴って、6月に最上位機種のV233が登場します。V233は全てタワー型で付属CRTがクロマクリア管です。C2,D2モデルはCPU変更以外はV200とのスペックの差は有りません。なお、C2,D2モデルのVRAMは2MBです。
- V233/M7V
modelE2,F2
CPU変更だけでなく、DVD-ROMを搭載したモデルです。PCIバスにDVDボードを差し、VRAM
4MB、HDDも6GBと大容量になります。PCI接続のISDNカードを持つISDNモデルのみです。
PC-98 ValueStar最終モデル カタログ Q&A
97年10月、PC98-NXと同時に発売されたモデルです。プリインストールされたInternet
Explorerが4.0になり、一太郎モデルの表計算ソフトがLotus1-2-3でなく一太郎Officeという形になります。また、添付ゲームが電脳戦機バーチャロンから
バーチャファイター2に変わります。メールソフトの
しゃべっていいメールもバンドルされます。
モデル数は大幅に整理され、CD-R+TV電話モデル、CRT無しモデル、DVDモデル、P54CモデルやV166は無くなりました。全てのモデルがVRAM
2MBです。なお、これら最終モデルはWindows98無料アップグレードの対象になりました。カタログ表紙には「PC-9800シリーズの資産を受け継いだ先進機能満載のバリュースター」とあります。もはや竹中直人も表紙で微笑んでいません。
Mate-Xc ValueStarの兄弟機
ValueStarはコンシューマ向けという位置づけですが、MateXの中には兄弟機とも呼べる仕様のモデルがあります。96年夏にMate
X CRTセットモデルが「オールインワンモデル」という形で復活します。これらのモデルは本体とCRTがセットでワープロ、表計算ソフトがプリインストールされ、PCIバスに100Base-TXのLANが標準搭載されています。これは、ValueStarがモデム又はISDNなどの通信機能を内蔵してコンシューマ向けにシフトしたのに伴って企業向けの導入に適さなくなったのと、企業での社内LAN(イントラネット)構築用にMateシリーズに100Base-Tを標準装備した動きに対応したもので、企業でのクライアントマシンの大量導入のためのモデルです。
これらのモデルはXc型番を持ち、ValueStarのモデルチェンジに併せて変化しています。筐体デザインもValueStarP54C搭載モデルと共通です。但しValueStarに比べて最新CPUの採用は遅れています。ValueStarと同様にmodelAが一太郎+1-2-3モデル、modelBがExel&Wordモデルとなります。全てのモデルの音源はPCMのみで256KBセカンドキャッシュです。初代Xc付属CRTはD151,D171ですが、A2,B2以降のタワーモデルに付属する17インチCRTは新設計の全長短縮タイプです。
- Xc13/S5
modelA,B
V13/S5と共通スペックを持ちますが、PCIスロットが2本になり、1本に100Base-TXボードが入ります。GAがCirrus
Logic GD5440(VRAM 1MB)オンボードでメモリ16MB、HDD1.2GB、4倍速CD-ROMです。
- Xc13/M7
modelA,B
V13/M7と共通です。この機種はTrident TGUI9680(VRAM 2MB)です。Xv13/R16のPCIスロットに100Base-TXボードを入れてCRTとセットにしたとも言えます。メモリ16MBでHDD
1.6GB、4倍速CD-ROMです。
- Xc13/S5
modelA2,B2
初代V200デスクトップ相当のマザーボードですがGAがCirrus Logic GD5446(VRAM
1MB)オンボードです。筐体は前モデルと同様のデザインですが、リセットスイッチが無くなっています。専用スロットに100Base-TXカードが入ります。メモリ32MB(SDRAM)でHDD
1.6GB、8倍速CD-ROMです。
- Xc16/M7
modelA2,B2
初代V200タワーと同等のマザーボードを持ちますが、GAがCirrus Logic GD5446(VRAM
2MB)となります。筐体はリセットスイッチの無いXv20と同等なものになっています。メモリ32MB(SDRAM)でHDD
2GB、8倍速CD-ROMです。
- Xc16/S5
modelA3,B3
青札V16/S5Pと共通スペックを持ちます。専用スロットに100Base-TXカードが入ります。メモリ32MB(SDRAM)でHDD
1.6GB、8倍速CD-ROMです。
- Xc16/M7
modelA3,B3
2代目V200タワーと同等のマザーボードを持ちます。後はM7A2,B2と同様です。
- Xc200/S7
modelA3,B3、Xc200/M7
modelA3,B3
最終機種はCPUがMMX Pentium(P55C)200Mhzとなります。メモリ32MB(SDRAM)でHDD
2GB、8倍速CD-ROMです。その他はXc16A3,B3と同スペックです。
おまけ ValueStar NX
NECがPC-9821からPC98-NXに切り替えた時、主力機種のコンシューマ向けValueStarもNXベースとなりました。既にNECはコンシューマ向けのPC-98新製品は出さないと発表しました。98年に入り、液晶モニタセットモデルを出し、最近ではノート用基盤を採用したBOXレスモデルも出ました。Win98を境にCMキャラクターも中山美穂に変わりました。これからもNECの主力機種の一つとして発展していく事でしょう。